家計簿をつけて、無駄遣いを減らして、特売日をチェックして。
こんなに頑張って節約しているのに、なぜかいつも「お金がない」という不安が消えない。通帳の残高が減るのが怖くて、たまのランチも心から楽しめない。
そんなふうに息苦しさを感じているとしたら、それは収入の額や家計管理の方法ではなく、心の奥底にある「思い込み」がブレーキをかけているのかもしれません。
よく「メンタルブロック」なんて言葉を耳にしますが、これは特別な魔法の話ではありません。私たちが知らず知らずのうちに身につけてしまった「お金に対する思考の癖」のことです。
今回は、私が自分の中に見つけた「お金を遠ざけていた思考」と、それを少しずつ手放すために心がけたことについてお話しします。

「節約しているのに不安」なのは、心のブレーキのせいかもしれない
以前の私は、お金に対して常に「敵対心」のようなものを持っていました。「気を抜くと逃げていくもの」「私を困らせるもの」という感覚です。
そのため、お金を使うことは「負け」であり、貯め込むことだけが「安心」だと思い込んでいました。でも、いくら貯めても不安は消えません。なぜなら、「使うこと=悪」と決めている限り、生きているだけで罪悪感を感じ続けてしまうからです。
このガチガチに固まった心が、実は一番の浪費原因だったのかもしれません。ストレスで衝動買いをしては自己嫌悪に陥る、その繰り返しでした。
私が見つけた、お金を遠ざけていた3つの「無意識のブロック」
自分がどんな「色眼鏡」でお金を見ているのか。ノートに書き出してみて、ハッと気づいた3つの思い込みがあります。
1. 「お金を得るには、苦労して我慢しなければならない」
親の世代からの影響もあるかもしれませんが、「楽をしてお金を得るのは悪いこと」「汗水垂らして我慢した対価が給料」という刷り込みがありました。
これがあると、仕事がスムーズに進んだり、臨時収入があったりしても、「こんなに楽をしてはいけない」と無意識に自分を罰するような行動(あえて損をする選択など)をとってしまうのです。
2. 「私なんかが贅沢をしてはいけない」という自己否定
カフェで少し高いケーキを頼む時、「もったいない」と躊躇してしまう。これは単なる節約ではなく、「私にはその価値がない」という自己否定の裏返しでした。
自分を大切に扱わない人は、お金からも大切にされない。そんな当たり前のことに気づかされました。
3. お金が減ることを「悪いこと」だとする恐怖心
レジでお金を払う時、心の中で「あぁ、また減った」とため息をついていませんか?
お金は「減った」のではなく、商品やサービスという「価値」に形を変えただけです。それなのに「喪失」ばかりに目を向けていると、心がどんどん貧しくなってしまいます。
ガチガチの心をほどくために始めた「自分への許可」
こうした思い込み(ブロック)は、長年かけて作られたものなので、今日すぐに消えるものではありません。でも、意識して「言葉」を変えることで、少しずつ緩めることはできます。
支払いの瞬間に「豊かさ」を感じてみる
私は買い物の時、お金を払う瞬間に心の中でこう呟くようにしました。
「お金が減った」ではなく、「素晴らしいものを手に入れた」。
- 野菜を買ったら「これで家族の健康が作れる」
- 本を買ったら「新しい知識が得られる」
そう変換するだけで、支払いは「喪失」から「交換」というポジティブな行為に変わります。お金を使うことへの罪悪感が減ると、不思議と無駄なものには手を出さなくなり、本当に必要なものだけを選べるようになりました。
「ない」ではなく「ある」ものを数える
不安な時は、どうしても「ないもの」探しをしてしまいます。
- 「もうこれしかない」
- 「あれも買えない」
そうではなく、「今あるもの」に目を向けます。「雨風をしのげる家がある」「冷蔵庫に食材がある」。当たり前の充足感に浸る時間を1日5分でも作ると、焦燥感が驚くほど静まります。

心が変われば行動が変わる。行動が変われば現実が変わる
「思考を変えましょう」と言われても、目に見えない心を変えるのは難しいものです。そんな時は、まず「行動」や「環境」からアプローチするのも一つの手です。
心が整わないから部屋が散らかるのと同様に、部屋や持ち物を整えることで、逆に心を整えることもできるからです。
思考の整理とセットでやりたい「暮らしの習慣」
私が心のブロックを緩めるのと同時に実践して、効果を感じた「具体的な行動」があります。
例えば、毎日使うお財布の整え方や、玄関の靴の扱い方。これらは単なる整理整頓ではなく、自分とお金の関係を見直す儀式のようなものです。
もし、「頭ではわかるけど、どうしてもネガティブに考えてしまう」という方は、まず体を使って環境を整えてみてください。具体的な方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
「金運」という言葉に疲れた私へ。毎日を心地よくするために変えた、財布と玄関の小さな習慣
不思議なもので、財布の中身がスッキリすると、頭の中のごちゃごちゃした不安も一緒に片付いたような感覚になれるんです。
まとめ|ブロックは壊すのではなく、優しく溶かしていく
お金のブロック解除というと、何か劇的な変化を求めがちですが、実際はもっと静かで地味な作業です。
「あ、今また不安に思ってるな」
「減るのが怖いと思ってるな」
そうやって自分の思考の癖に気づいたら、「大丈夫、それは思い込みだよ」と優しく声をかけてあげる。その繰り返しです。
焦る必要はありません。固く結ばれた紐をほどくように、少しずつ自分の心を許してあげてください。心が軽くなれば、きっとお金との付き合い方も、もっと心地よいものに変わっていくはずです。


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